マッキントッシュ
“ON”というその会社では、
デザインの実践的なことを数多く学んだ。
そして何より大きかったのは、
マッキントッシュとの出会いだった。
これまでの手描きでの作業で
何度も何度も描き直していたのが
バカらしくなるくらい、
キー操作ひとつでなんでも試してみることが出来る。
幸か不幸か会社は暇だったので、
仕事がないときには、
おもちゃを与えられた子どものように、
とにかく毎日まいにちマックをいじっては
絵を描いていた。
そうやって修練していく中で、
やっと形になったなと思えるものが描けるようになり、
あるイラストレーターに恐る恐る見てもらった。
しかし、その人の評価は、
フラット過ぎる、クセがない、
味も素っ気もないと散々なものだった。
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